とけの書斎

古塔のページ

〜The Old Tower〜

古塔について

 ひとくちに塔といっても、高く建てられたもの全てをいうのなら、寺院や修道院に付属しているもの、城郭の一部にある防衛のためのもの、墓石、オベリスク、ピラミッド、天守閣のような建造物もそれに当たるのかもしれません。現代なら、高層ビル、テレビ電波塔、送電線の鉄塔も仲間になるのでしょうか。文明が進み、数々の機材重機を用いることができるようになった現代とは違い、古くは建物を高く建てることは容易ではありませんでした。そこには、実用的な側面と、何かの象徴としての意味がありました。
 実用的な塔とは、鐘楼、物見台、保管庫といった機能を発揮させるために建てられたものです。城郭を構成する塔もこれに当たり、歴史的遺構も多く存在します。かたや象徴としての塔は、宗教的な意味、もしくは権力の誇示のために建てられたものです。古くは、伝記的な記録として、「我らの名をあげるために、その頂きが天に届く」といわれたバベルの塔があります。天を拝むように、高く聳える建物を見上げることは、その建物に崇高さとか壮麗さを与え、神の居る天に近づこうとする行為でもありました。
 ここでは、そういった歴史的文化的な遺構としての塔について、古塔と総称して、いろいろ集めてみました。

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各地の古塔

 世界各地にある古塔には、その地域ごとに特徴がありますが、大まかに西洋的な塔と東洋的な塔に分けられるようです。西洋的な塔は、防御や物見櫓など実用的意味合いから造られ、のちに権力の誇示のために多用されることになったもので、東洋的な塔は、もともと宗教的観点から造られ、いまも宗教的な建物として残っています。

アイルランド円塔
 ヨーロッパの片隅にある小島がアイルランドという国。ここには、当時としては最先端の土木技術を用いて建てられた円塔があります。他の国や地域では見ることのできない独特の建物です。このページを作るきっかけになったものでもあります。
イギリスの古塔
 イギリスはとかくアイルランドと比較される国ですが、特にアイルランドとスコットランドには密接な関係があります。また、イングランドではアイルランド円塔と同時代にサクソン塔と呼ばれる質素で素朴な塔が建てられました。
イタリアのカンパニーレ
 ヨーロッパにおける古塔といえば、教会の付属塔が主な建物ということになります。古くはローマを首都とするローマ帝国の時代からヨーロッパの中心として栄えた地域です。その発展に伴い教会建築も独自の展開を見せ、技術や様式がここからヨーロッパ各地へと広まりました。
日本の古塔
 世界最古の木造建築を有する国の古塔は、朝鮮百済を経由して中国から伝わったものです。世界的に見てもやはり特異な建物です。他国の古塔と比較する意味でも、日本の塔に触れておくべきだと思いました。
韓国の古塔
 朝鮮(韓国)は、古くから日本との繋がりがある地域で、中国と日本に挟まれた地理的条件からも、中国とも日本とも違う興味深い遺構が残る地域です。

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リンク集

近鉄塔の大和路
日本の仏塔INDEX
KYOTO−NP街道を巡る
LITHOS-Graphics
風景の中の石、石の中の風景

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